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ソチオリンピック

お知らせ NEWS

ソチオリンピック

寒い日が続いております。インフルエンザ・風邪も猛威を振るっているようですが、「みなさまいかがお過ごしですか?」
と、そううかがってみると、中には「風邪はひいていないけど、連日寝不足だよ」とお答えになる方もいらっしゃるかと思います。
というのもソチ! ソチオリンピックが開催中ですものね。
私たちが寝不足になってしまうのはもちろん時差の都合です。バンクーバー五輪の折の時差と比べるとややマシという気もしますが、それでも決勝戦は午前2~5時という猛烈な時間帯に集中しています……。
ロシアというのは世界で一番広大な国ですから、見慣れたメルカトル図法の地図で見てみると、ユーラシア大陸はほとんどロシアが占めているようにも見えます。ソチは黒海に面していることからもわかるとおり、ヨーロッパとの国境に位置する都市。つまりせっかくの自国開催なのに、あまりの広さに同じ国の中で時差に悩まされている方もいるのでしょうね。

ロシア国内には九つものタイムゾーンがあるのです。図の通り、端と端では8時間もの時差が。これを見ると、連日寝不足組の私も若干の勇気が湧いてきます。(だから載せました)

さて、眠気をおしてソチオリンピックの中継を見ていると、スタートゲートのある競技では、そのゲートに“Hot. Cool. Yours.”と大きく記されているのが目に入ります。
これは今大会のスローガンで、直訳すると「熱く、冷静に、あなたのもの。」となりますでしょうか。
「あなたのもの」というのは、世界中から声援を送り、大会を楽しんでいる私たちに向けた言葉であるのはもちろんのこと、誰よりも、このまたとない舞台に立ち、今まさにスタートゲートから飛び出して競技に挑もうとするオリンピアンたちに向けた言葉であるように感じられます。
勝利を手にしようという決意でその胸は燃えるように熱くても、勝つためには頭は冷静であることが欠かせない。そしてそのレース、アタック、演技のために今まで積み重ねてきた努力や日々はほかの誰でもない、技の成否にはほかの誰にも決して手心を加えることはできない、すべてまぎれもなく「あなたのもの」だと言っているように思えます。だから全力を尽くしておいで、と、選手を送り出す言葉のように思われ、そう思えば国の別を問わず、選手のみなさん一人一人が、自分のベストを出しきれることを願わずにはいられません。
とはいえ今大会、特に雪の上で行う競技は、雪面のコンディションやコース設定が非常にハードな模様で、怪我や転倒といったシーンが目立ちます。毎日ハラハラした気持ちで眺めていますが、これ以上大きな怪我のないよう、これもまた心から願うばかりです。

オリンピックともなると、普段日本ではテレビにうつることがない競技も中継や録画を見ることができますね。(もっとも日本ではマイナーな競技であっても、ウインタースポーツの盛んな国であれば、普通にテレビ中継があっていて、視聴率は日本シリーズ並、ということも珍しくはないようですが)
氷でできた長いコースを、時速100キロを超えるスピードでソリがすべってゆく、そういう世にも珍しい光景がテレビにうつるのは日本では少なくともオリンピックシーズンだけです。
ちなみに、そりの上に腹ばいに乗ってすべるのがスケルトン、あおむけに乗って滑るのがリュージュです。リュージュには1人乗りと2人乗りがあるのもおおきな違いでしょうか。


スケルトンもリュージュも、どちらもあまりにはやくて、ときに魚河岸のまぐろが高速ですべってゆくようにすら見えますが、選手は体を微調整して、空気抵抗を少なくしながらよりよいコースどりをし、タイムを競っています。時速100キロを超えるというのに、そりにはハンドルもブレーキもないというのですから驚きます。
冬季オリンピックの競技を見ていると、挑むには多大な勇気が必要なのではないかと思わされるシーンが多いです。日本中が上村愛子選手のメダルを祈ったモーグル女子でも、スタート前の選手のポジションのカメラからうつる、雪面の傾斜とこぶの凹凸には背筋が冷たくなりました。(実際、男子の予選では、雪面が次々と選手の足元からスキー板を脱がせてしまっていました。)時速130キロ以上のスピードに乗り、山の上からスキーで駆け下りてくる「ダウンヒル」や空中で何度も何度もまわって見せるスノーボード、ジャンプ、枚挙にいとまがありません。
まるで息でもするようにそこに挑んでゆく選手たちの勇気は、真っ白な雪や氷の上でより一層照り映えて、人種や国籍を問わず一様に輝いて見えます。
さて日本勢ですが、メダル争いという面からすれば、事前の予想に反して今のところやや奮わない印象です。これは日本のメディアが、事前に各競技団体が発表する「目標」を受けて予想を立てる傾向があることに関係しているようです。五輪本番前に日本人が好成績を残したプレ大会・国際大会をパスしていた有力選手が五輪には満を持して挑んできたり、何より、目には見えないときの運というものもあります。目にするのはあくまで目標値や期待感をもとにした予想であり、厳密なものでもないのですから、こちらも重く受け止めすぎず、選手がべストを尽くせるよう応援するほうが穏やかに楽しめそうですね。

そんなわけで、聖火の燃えているうちはもう少し寝不足の日々が続きそうですが、今日も健やかに、安全運転でまいりましょう。空気が乾燥しています。火の元にもご用心くださいませ。